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今回は乗鞍春スキーバスを利用してみました。三本滝(1800m)から位ヶ原山荘(2200m)までバスに運んでもらえるという何とも有り難い企画です。G.Wが過ぎ気がたるんでいる私には「願ったり叶ったり」で気楽に考えていましたが、
これがとんだ・・・。

AM.8:10
三本滝レストハウス前出発。

AM.9:00 位ヶ原山荘前着。
わずか1時間バスに乗っただけなのですが、すっかり観光客気分になってしまいました。雪の状態は私の知る限り一番心細いものでしたが、さすがに位ヶ原まで来るとスキーに充分な雪が残っておりひと安心。なれ親しんだ乗鞍のこと、特に急ぐこともなく余裕で歩き出しました。

除雪
楽をしたつもりでしたが、いきなり位ヶ原(2200m)からのスタートというのは予想以上にハードなもので、徹夜で登山口へ移動している時などは特に堪えます。恐ろしく身体が重く、全然前に進みません。幸い天気は一日大丈夫。今日は無理せず抑えていく方が良さそうです。
県道乗鞍岳線(2580m)付近のヘアピンカーブ
天気は上々!(2600m付近)
上天気
今回は剣ヶ峰ではなく、そのすぐ南の大日岳(奥の院 3014m)のピークを目指し、高天ヶ原のピークより北北東に下りている雪渓を滑ろうというものです。剣ヶ峰の大斜面を目指さず、県道乗鞍岳線2580mヘアピンカーブからトラバース気味に前川本谷源頭部に沿い、剣ヶ峰ー高天ヶ原のコルを目指します。
剣ヶ峰ー高天ヶ原のコルへの登り
剣ヶ峰ー高天ヶ原のコルへの登り
AM.10:40 剣ヶ峰ー高天ヶ原のコル着。
剣ヶ峰ー高天ヶ原のコルへは適度な角度の斜面で、いつもなら坦々といけます。しかし、先に言ったように、この日は体調不十分でなかなか登り切れません。
コルの雪はすっかり消えていましたが、剣ヶ峰方面とは違い誰も来なくて静かです。 私が知る「乗鞍春スキー」のイメージとは別物です。
高天ヶ原のコル (左ー大日岳・右ー剣ヶ峰)
高天ヶ原のコル
AM.11:50 大日岳ピーク着
何とか大日頂上に登り上げました。剣ヶ峰ー大日岳のコルは雪が切れていたので、直接大日岳を目指しました。剣ヶ峰は大勢の登山者で賑わい話し声も聞こえてきます。
目と鼻の先なのですが、こちらへ来る人はなく私達3人だけの静かなピークです。しばらくすると南方野麦方面よりガスが流れて来ました。

PM.0:40 大日岳より滑降開始
OSUBATI
MESUBATI
skier.Mesu-Bati
skier.Osu-bati
大日岳滑降
私達は高天ヶ原のコルへ真っ直ぐ尾根を滑りましたが、頂上より南面に広い斜面があり、天気が良ければそちらの方が良さそうです。

PM.1:00 高天ヶ原のコル着。
ガスが流れ天気が悪くなってきました。
夏毛の雷鳥2羽発見。

skier.Osu-bati
高天ヶ原の滑降地点へ移動
高天ヶ原
高天ヶ原滑降スタート地点
       (右奥剣ヶ峰)
高天ヶ原滑降スタート地点
高天ヶ原北面雪渓の豪快ダウンヒル
MESUBATI
OSUBATI
skier.Mesu-Bati
skier.Osu-bati
PM.1:20 高天ヶ原滑降開始。
この雪渓は、「まさかこんなところに!」と思うほど素晴らしいものでした。剣ヶ峰の大斜面にもひけをとりません。急すぎる剣ヶ峰大斜面よりも、むしろ適度な角度のこちらの方が良いように思えます。意外に長い滑降を楽しむことができました。

PM.2:00 前川本谷出合い。
出会いからはツボ足で登り返し、朝来たコースに出合います。小休止の後、乗鞍高原スキー場に向かいました。さすがに雪が切れて「三本滝」まで滑り続けることはできず、

PM.3:40スキー場Topで終了。

乗鞍春スキーで剣ヶ峰に飽きてしまった人は、一度試してみてはいかがでしょうか。
静かな春スキーを楽しむことができます。

前川本谷の登り返し
前川本谷の登り返し