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石徹白は人気の山スキーエリア。
以前このWebでも取り上げました。
今回また取り上げたのは、急にテレマークにやる気を出した友達の、足掛け10年になる「野伏ヶ岳完登」という目標達成記念だからです。浮き草のような私と違って、仕事や子育てといった大切な人生の課題に取り組んでいると、なかなか休日の度に山へ出かけるということは不可能です。誰もが子供達から少し手が離せるようになり、やっと自分の楽しみに時間を取れるようになるのだと思います。「手軽な日帰りコース」とはいえ10年ぶりの山スキー、ましてや始めたばかりのテレマーク、どんなに大変かは想像がつきます。
「一回でもテレマークターンが決まれば」
と祈ります。
AM.7:45 白山中居神社駐車場出発。
石徹白は関西方面からの岳人が多く、特に4月の春スキーには「小さな山スキーエリア」と思えないほどの人出があります。雪量はここ数年では多いように感じました。遅いスタート時間ですが今回は必ず野伏完登をしなければならず、体調第一でゆっくりめの出発です。平凡な林道の登りを1時間で牧場跡の台地に出る予定です。
牧場跡よりのパノラマ
いつもながらの牧場跡からの眺め(左端 野伏岳)
ダイレクト尾根
AM.9:30 牧場跡台地着。
少し時間がかかりすぎていますが慌てる事はありません。今日一日安定した空模様です。狭苦しい林道からこの台地にたどり着くと、広々とした景色が気持ちを軽くしてくれます。友も馴れないシールでの歩きに焦っていたようですが、きっとそれを忘れさせてくれたことでしょう。
これより先、殆どの人は大黒山の裾を巻いて南東尾根に取り付きますが、私達は大黒山を乗っ越し、少しウォーミングアップ。
南東尾根登り中盤。10年前この辺りでリタイア。
南東尾根は序盤わりと緩いのですが、中盤からはなかなかの急登となりいつも辛いところです。
10年前は重い雪のラッセルもあり中盤当たりでギブアップ。今回は何としてもピークを取らなければなりません。それぞれの人にそれぞれのスタイルがあって当然で、その自由さがテレマークの本質だと思います。しかし「ピークを取る」という基本姿勢があってこそ、辛い登りを克服することが出来ます。

ガンバレ!!

ピークでピース
PM.0:30 野伏ヶ岳ピーク着。
なんとかピークに立てました。友はヘタリ込んでいますが良いペースでピークに立てました。
「あの山はなんという・・・」など、
やはり嬉しそうです。
ゆっくり休み滑りに備えました。
一度でもターンが決まればいうこと無しです。
何とかピースマーク(拡大図)
スキー場でまあまあ滑れても山では一度もターンが出来ず、いやというほどキックターンをして山を降りた経験はないでしょうか?テレマークの道具が良くなったとはいえ、経験の浅いテレマーカーに実際の山はそれほど甘くはありません。雪の状態も天気もいうことがありません。
一度でも気に入ったターンが出来ればもうテレマークの虜になるでしょう。
アオジャン
イェーイ!! skier.Aojan
初めのうちは思うようにいきませんでしたが、時々ターンが決まる時があります。
1、2回でターンが途切れてしまうのはテレマークターンの気持ちよさを味わってしまう為?、
どうしても次のターンの入りが遅れてしまうようです。ともかく大成功でした。
Aojan-2
ブナ
skier.Aojan
テレマークを始めた頃、さんざんな目にあっても
また山に出かけていたことを思い出します。
ヘトヘトになり林道の下りも辛そうでしたが、
彼はまたテレマークで出かけることでしょう。

テレマークは不思議です。