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鎌ヶ峰は、「女工哀史」で知られる野麦峠南方約3kmの所にあるピークで、あまり登山対象とされる山ではありません。しかし数年前「岳人」にテレマークスキーの記録が掲載されており、少しばかり気になっていた山です。MTBでもよく訪れることでもあり、偵察がてらトライしてきました。
AM.9:30 川浦最終民家前 除雪終了点出発。
除雪作業やバスの運行の邪魔にならぬよう、この最終民家の方に駐車場所を指示して頂きました。前日にちょっとした降雪があり、今日はパウダーが楽しめそうです。
お爺さんとOsu-Bati 出発の準備をしているとこの家のお爺さんが出て来て、「峠に行くのか?」と、聞きます。「峠が近くなると車道は雪崩があるかもしれない。」と、教えてくれました。地図でも峠の辺りは等高線がひどくこんでいて、車道はそんな所をツヅラを繰り返して登っています。何でも若い頃手製のスキーで飛騨まで出かけたことがあるそうで、どんなスキーだったのか、どんなふうに滑ったのか見てみたいものです。その頃の様子はなかゝ想像できませんが、きっと岩魚は手掴みできたに違いありません。
すっかり話し込む体制のお爺さん (listener.Osu-Bati)
きのこ雪
AM.10:00 野麦オートキャンプ場前の吊り橋。
若干のラッセルをしながら30分程で野麦オートキャンプ場前に着き、公園(?)の遊歩道に導かれ奈川に架かる吊り橋を渡りました。ルートはよく分かりませんが、どんなふうに行っても大差ないようです。この公園からまた対岸に渡り、今度はしばらく林道をたどり、なんやかやで牧場の入り口に出ました。
牧場のラッセル
きのこ雪の下は橋桁だけ。入水注意!
AM11:10 牧場入り口着。
さすがに牧場は広々としており、20〜30cmの「新雪深雪」は帰りの滑りが楽しみです。しかしこの頃からこの「深雪」が苦しいものになり始めました。雪質自体がちょっと重いのです。牧場の中は大した傾斜はないのですが、ラッセルのトップを切るのは並大抵ではありません。私の場合は20歩が限度です。短くトップを交代しやっとのことで牧場最上部に到着です。
牧場をラッセルする。重い!
ラッセル・Osu-bati
牧場最上部からは少し傾斜が増し、相変わらずの深雪をカラマツ林の中を行くようになります。行けば行くほど傾斜も積雪も増すばかりで、私などはとうにラッセルトップを切る気力など消え失せています。こんなに辛いラッセルは愛山渓(北海道)以来です。10年前ならまだしも、私はオスバチのけなげなラッセルを静かに見守りました。
もし「全日本ラッセルを見守る会」があるとすれば、私はすぐにでも入会するでしょう。
オスバチの頑張りで1800m辺りまで登ることができ、今回はここまで。
短い休憩の後下山しました。
腰までのラッセル russell watcher.Maru-Kosi
ーダウンヒル・スタートー
ラッセルダウンヒル・Mesu-Bati
降りもラッセル
♪ラッセラー、ラッセラアー(祭りばやしが聞こえる・幻聴か?)
russeller. Mesu-Bati
Mesu-Bati動けず
期待していた滑りですが、雪の重さは想像以上で木立も密集しており、気に入ったターンなどできようがありません。
一度スキーが止まってしまうと、スキーのトップを持ち上げ滑り出すのが大変です。転んだひには、一瞬で顔が凍ってしまいます。程々に楽しんで牧場に出ました。
この広々とした牧場もターンを楽しむには今日は難しく、直滑降で飛ばします。
今朝渡ってきた吊り橋に戻ってこれたのはPM.3:00でした。
立ち上がるにも ひと苦労 (Mesu-Bati 動け図)
この山はスキーで楽しむ事には難しく思います。最上部の傾斜はかなりなもので、まして密集した木立の中を滑ると思うと大変です。「もう少しスキーのさばき易い雪だったら?」とも思いますが、やはり手強いと思います。スキーは難しいとしても、いつかこの山の頂上に立たなくてはなりません。
勿論スキーもテッペンまで行きます。
character by Mesu-Bati
おかまがみね