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昨年の成功に気を良くして、今シーズンもまた中ノ湯から焼岳にトライしました。
今回14・15日の一泊二日で計画していますが、天気は14日の一日しかもちそうにありません。
速攻できめて、後は温泉でゆっくりします。

AM.9:00 中ノ湯温泉出発。
ここのところ少し降雪があったようで、ちょっとしたラッセルになりました。きれいな雪の中を行くことはとても楽しいことです。45分ほどで1630mのコルに到着し、ここから本格的な登りとなります。昨年の経験もあり落ち着いて登ることができますが、今年もこの辺りでシールに雪が付いてダンゴになってしまいました。

ダンゴ雪
1630mコルからの急登も100m程で終わり、
1750m辺りからは時々ちょっとした所があるぐらいで坦々と行けます。
樹林帯の登りー1
今年もダンゴになりました。
登るにつれ雪は深くなりラッセルが大変!
でも、今日は総勢6人の大部隊です。ラッセル要員は無尽蔵のはず・・・?
樹林帯の登りー2
AM.11:10 1972m標高点着。
このコースのほぼ中間点。
2000m台地まで後わずか。
頑張りましょう。
焼岳 南峰(左) 北峰(最奧)
2000m台地もう少し。
PM.0:00 2000m台地着。
今回も焼岳はきれいに姿を見せてくれました。
上高地方向には霞沢岳がどっしり控えています。
この2000m台地から下堀沢源頭に沿って焼岳のピークを目指しましたが、沢の上部左手斜面より小さな雪崩が出ています。大したことは無いように思えますが、やはり左手の尾根にコースを変更しました。稜線に上がるまでちょっとした急登になります。この斜面は昨年も崩れており、スピーディーに通過しなくてはなりません。
ちょっと辛いのですが、一気に登りあげます。
PM.1:00 2300m焼岳の肩着。
この肩に上がる少し前から雲行きが急にあやしくなり、猛烈な風となりました。
2300m焼岳の肩
風の勢いに押し倒されることは滅多にありませんが、私はこの肩で2回押し倒されました。強風に舞上げられる小さな雪粒もゴーグルの隙間から入り込んでくるほどです。
あと100mで焼岳のピークに立つことができます。斜面の雪も氷が混じりだしシールの利きが悪く、時おり吹く突風になかなか高度を上げることが出来ません。時間だけが過ぎていき焦るばかりです。
猛烈な風が吹く焼岳の肩(2300m)
登り終了点(あと20〜30mでピーク)
最後の急斜面
PM.1:20 2430m付近にて登り終了。
残りわずか20〜30mという所まで来ましたが、天候急変は「あと少し」という甘えを許してくれません。6人という大所帯は、こんな時かえって危険度が高くなります。楽しみな下りも雪質が変化し、面白くないばかりか困難で厳しいものになってしまいます。
モナカ雪を滑る。skier. Mesu-Bati
連写ーMesu-Bati
何とか急斜面でスキーを履き2300mの肩まで戻り、いよいよスキー滑降のスタートです。
ここから2000m台地までは予想以上に早く雪質が変化しており、すでにモナカ雪に。
せっかくの大斜面ですが怪我をせず降りることが第一で楽しむことは二の次です。
2000m台地から樹林帯に入りホッとしますがまだ中ノ湯温泉までかなりあり、ろくに休憩もせず下り続けました。こんな時ゴールがテントや車ではなく旅館だということはとても助かります。
この夜中ノ湯温泉には60cmの降雪があり、翌日はみな無事帰宅できるかどうかというほどで、2日目は山で遊ぶ余裕はなく全員冬山フル装備で車の雪かきをし帰路に就きました。ちょっと不完全燃焼でしたが2月の焼岳では仕方ありますまい。