今シーズンやっと2度目の山スキー?
             (山歩き)です。
天気は午後から下り坂ということで、ショートコースを飛騨に見つけました。飛騨といっても高山以北ではなく、奥美濃の隣りといったところです。久し振りに奥美濃のスキー場へ向かう多くの車に混ざり156号線を猛スピードで飛ばしました。若い頃は苦にもならなかった運転ですが、後ろの車に追い立てられて辛いばかり。山でゆっくりしたいのですが、アプローチではそうさせてはくれません。あきらめて流れに従います。
さて、郡上八幡を過ぎ、いよいよ山に向かうようになっても雪が見当たりません。例年であれば、道路の両脇に除雪された雪が残っています。しばらく降っていないにしても、日陰部分にはとけずに残っていても良いはずです・・・。
ひとっカケラもありません。
ちょっと不安になり「次からはスキーでもMTBを積んでこなければ・・・」などと考えてしまいます。せせらぎ街道のトンネルを出た辺りから雪が現われ出してひと安心。
今日めざす西ウレ山は分水嶺の山です。
北は川上川の源流(→宮川→神通川→日本海へ)、
南は馬瀬川源流(→飛騨川→木曽川→太平洋へ)です。
登山口の西ウレ峠は公園になっていて、小さな池を中心にした「こもれび広場」には簡素な管理棟も建っています。今は雪の下で分からないのですが、遊歩道が整備されていて、案内板にはいくつか西ウレ山への登山コースが描き込まれていました。
ただ、「西ウレ山」という名前はどこにもありません。
AM.7:45 西ウレ峠 (1131m)出発。
管理東横の広い道をしばらく辿ると登山口Aに、そしてすぐに登山口Bに到着します。今回は登山口Bから尾根に取り付きました。積雪はたよりなく、石や土が見えている所もありましたが、昨夜冷え込んだせいか、5mm程度の新雪が粉砂糖のようにのっていてきれいです。
今日はステップソールのスキーにしたのですが、ガリガリに凍っていてステップは利きません。スキーを担いだりしばらくジタバタしたのですが、二の字、逆ハの字の「カニさん歩き」が意外と有効で軽快です。少し登るとブナが出始め良い雰囲気になりました。
滑りの方は、雪が多ければそれなりに楽しめるのでしょうが、ガリガリの今日は難しそうです。案内板を二つ通り過ぎ西ウレ山のピークに到着しました。
AM. 9:25 西ウレ山ピーク着。(1313m)
何ということもないヤブ山の頂上です。
ただ、飛騨の山らしく白山や穂高方面がヤブを透かして見えます。このピークの少し下の台地からは「めいほうスキー場」方面が良く見えました。
今日は半日スノーハイクの予定。ここでユックリしようと思いましたが、あまりにも早過ぎてビールを美味しく飲めそうもありません。しばらく考えて、このピークの北にある火山(ひやま・1379.2m)を目指すことにしました。標高差も大したものはなく、稜線通しに小さなコブを越えていけば良いだけです。コーヒーを一口飲んでスタートしました。
雪の状態は相変わらず、ほんの少し「粉砂糖」が増えただけでその下はガリガリです。ヤブ尾根の下りで木立への激突を避けようとし、大いにお尻をぶつけました。こんな日は滑りを欲張ってはいけません。
ヤブ尾根の小さな下りを抜け出すと、送電線鉄塔が立つコブが正面に見えました。そして直ぐに意外なことに気が付きました。林道が来ていたのです。
私の地図は「昭和60年7月現地調査実施」という古いもので、林道はまだ通じていません。
無雪期にこの林道を使えば、西ウレ山などはものの10分で登ることができるでしょう。最近は林道がやたらと山奥まで延び、愕然とすることが多くなりました。気を取り直して、鉄塔の立つコブによじ登りました。
鉄塔の下まで来ると時折「ガラン、ガラン」と送電線が鳴って、なにか嫌な感じです。
大登りは無いものの煩わしいヤブ尾根です。おまけにきれいな「粉砂糖」が災いし、直ぐに「ダンゴ」になってしまいます。コブを一つ越えたところから西ウレ山が見えましたが、やはりヤブ山でした。
あと三つぐらいコブを乗っ越し火山の平らな頂上台地にたどり着きました。
AM.11:10 火山ピーク着。(1379.2m)
平らな台地を頂上の看板を探して中心部に向かいます。すぐに「火山」と書かれたプレートを見つけましたが、白いプレートである為、雪の中では目立ちにくいものでした。頂上のプレートを嫌う人もいますが(もちろん程度しだい)、2・3枚ぐらい良いじゃないですか。特に今回のような三角点の位置が分からないような頂上部では、看板でもないと自信がもてません。GPSで確認することは可能ですが、私の場合経済的に問題があって許されません。やはり納得してビールを飲みたいでしょ?
ビールを飲みながらぼんやり景色を眺めていましたが、あることに気が付きました。
この火山は荘川村と清見村の境界線上にあり、このさき傘山を通って松ノ木峠へ繋がっています。そして前述した送電線も傘山を通っているように見えます。無雪期どの程度の切り開きなのか分かりませんが、今日登ったコースの所々に赤ペンキが塗ってありました。
ひょっとするとMTBが使えるかもしれません? 松ノ木峠から西ウレ峠まで縦断できたら痛快です。

雪の中で秋山をぼんやり想い下山にかかりました。今朝登ったコースをそのまま下りました。
途中小さな沢にトライしましたがあまり良くなく、5・6回ターンできただけです。

PM. 0:45 西ウレ峠着。

火山頂上直下からの白山。大きく、タップリの雪をまとい、とても綺麗でした。