福井の山はほとんど馴染みがないのですが、「げなんぽ」と読むことだけは知っていました。奥美濃の混雑を嫌い北陸道からアプローチします。

米原から北上すると木之本からチェーン規制されており、道端の雪の高さもかなりのものになっています。久し振りの大雪、土地勘のない登山口まで無事たどり着けるのか心配になりました。

福井インターを降りてからも除雪はしっかりされていて、案外すんなり登山口の宝慶寺(ほうきょうじ)にたどり着きました。この日は冬型が緩み朝から日射しがあります。途中の集落では村民総出で屋根の雪下ろしにおわれていました。こんな大変な時に遊びに来て申し訳ない気がします。
登山口には「やまだ」さんという福井市の方が出発準備をしているところでした。
見知らぬ土地で先達は何よりも有り難いもの。
出発準備を済ませ、
「まず『いこいの森』へ林道を辿る筈だが、その林道はどこか?」と尋ねると、
ナント! 私の車の後ろということ。
横の雪壁は山壁だと思っていたのですが、積雪そのままだったのです。
車の背より高く2mあります。
独りであれば、いつまで経っても林道入口を見付けることはできなかったでしょう。
「やまださん」がスコップでステップを作ってくれました。
雪は「新雪」とはいうもののやや重い感じ。まあこの辺りでは良い方だと思います。
20〜30cmのラッセル。「やまださん」はドンドン登って行きます。
この「やまださん」という方は私より五つ六つ年上で60才を越えているようです。
「迷惑掛けるまじ」とラッセルを頑張ったのですが、これがいけなかった。
2時間もするとヒザ・股関節・背中がつり出し、
「やまださん」を待たせるようになってしまいました。
「1150mピークまで」という「やまださん」の控え目な目標もクリアできず、
1070mという中途半端なポイントで終了。(本当に申し訳ない)
「下りぐらいは迷惑を掛けずに」と思ったのですが、足がつるのを怖がり中途半端に。
結局右足ふくらはぎが「にくばなれ」。

這々の体で宝慶寺に下山。
本当に情けない思いです。
先輩に遅れまじとオーバーペースだったのでしょう。ただ、この「先輩」というのは曲者で、今まで見てきた「スーパーオヤジ」に分類されると思います。
こんな大雪に独りでやって来る60才は、「スーパーオヤジ」以外に考えられません。そんな人と渡り合おうとした私が愚かでした。
何はともあれ無事下山でき「やまださん」に感謝!
登りの尾根を下りましたがあまり良くありません。やはり沢を下るのが良さそうです。
今シーズン中に何とかやっつけたいと思います。