横山岳で出合った「ごーや」さんに刺激され、ステップソウル・スキーで遊びたくなりました。横山岳に続き、江越国境の上谷山に決定。Webの調べでは、「江越国境稜線はステップソールのためにあるようなもの!」とのこと。期待できます。
北陸道今庄ICで高速を降り広野ダムを目指します。日野川沿いの県道231の道端にはまだ1m以上の積雪があり、今さらながらこの冬の異常降雪に驚きました。
AM . 8 : 00 広野浄水場下駐車地点出発。
浄水場入り口そばのやや広くなった所に路駐し、手倉山尾根末端に取り付きました。
今日はガチガチの晴れ、ただ放射冷却でキンキンに冷え込みました。浄水場への坂道は凍っており、歩き出しから気が抜けません。浄水場からスキーを履き尾根に取り付きました。予想はしていたものの、やっぱりカチコチ。滑り出す頃には緩んでいてくれるのでしょうか?
さて、この「上谷山」の呼び方ですが、岐阜の岳人がこの山名を見ると、徳山ダム近くの「うえんたにやま」を思い浮かべるのですが、Webでは「うえたんやま」「うえすたんやま」とか?
何か聞いて帰ろうと思います。
取り付きは凍っているもののヤブが少なく、総じて登り易い尾根です。

AM . 9 : 20 726m標高点着。

登って行くにつれうっすら新雪が出だし、立木の枝々が霧氷に、そして樹氷になっていきました。
ドンドンきれいになっていきます。
今シーズン初の新雪。
やはり気持ちが良いい。

先が長く、
あまりユック出来ないのですが、
この美しさに
何度も足止めされてしまいます。

まあ、今日はガチガチの晴れ。
横山岳ではケイレン地獄だったので、
焦らず行くことにします。

AM . 10 : 45
手倉山頂上着。(1037.1m)
目指す上谷山が見えてきました。
まだまだ遠くにあります。
県境稜線まで、しばらく広く
緩い尾根を行くことになりました。
県境直下の樹氷林。満開の桜のようです。
県境稜線に出ると、これから登って行く西方以外の視界が開けました。
予定下山ルートである橋立尾根やその向こうの通称送電線尾根、そして宇津尾谷左岸尾根が良く見えます。
どの尾根も緩くなだらかでテレマーク向きです。
頂上への最後の登りになりました。もちろん氷化していて緊張の極みです。
へたに雪が付いておらず、返って良かったのかもしれません。
PM . 0 : 00 上谷山頂上着。(1196.7m)
まさに絶頂。遮るものはありません。
西方の栃ノ木峠へなだらかな稜線が続いています。
南には先日の横山岳、遠く向こうには金糞岳、
そして、三国岳、三周ヶ岳、美濃俣丸の越美国境の山々が、
「イラッシャ〜イ」と呼んでいます。
「また今度・・・。」
丁寧にお断わりしてラーメン休憩にします。
無風快晴。どうやら今日は私一人の上谷山頂上。こんな山日和なのにね。

南越前町側から国境稜線にいくつもなだらかな尾根が延びており、
アルバイトの大小を別にすれば、いくらでもバリエイションが考えられます。

PM . 0 : 40 下山開始。
待望のダウンヒルですが、登りで心配したようにカッチカチのまま。
今日この氷の斜面を滑ることが出来るとすれば、真央ちゃん意外には考えられません。
私は真央ちゃんを応援しています。
ナンノコッチャ?

ズルズル横滑りでなんとか1082m標高点(橋立尾根への下降点)にたどり着きました。
雪の状態が良ければ、とても楽しい斜面だと思われ残念です。

橋立尾根に入っていくと少しだけ雪の状態が良くなり、刹那的にターンを楽しみます。
ただ殆どは安全策のキックターンと、イチカバチカの直滑降。
テレマークターンは殆ど無し! 手強い下りでした。

最後、尾根末端近くからは煩わしい植林急斜面の下りに。折れ枝イッパイ! トホホ・・・。
這々の体で滝ヶ谷の流に降り立ちました。

PM . 2 : 30 橋立集落着。
滝ヶ谷に架かっていた小さな橋を渡り、県道231を徒歩で車まで戻りました。

PM . 2 : 45 駐車地点帰着。
とても良いコースでした。
ただ、雪の条件が良くなければ相当の技量が必要。
私はバテバテ。ケガしなかったのが不思議なくらいです。

帰り支度をしているところに広野の中年夫婦が散歩で通りかかり、少し話しをすることが出来ました。
山名の呼び方を尋ねると、「そのままウエタニヤマだと思う・・・?」とのこと。
集落ごとの、年代ごとの呼び方、色々あるようです。