越美国境の山、厳密に言うと頂上も山体も岐阜県にあります。
今日も広野ダムをスタート地点にしました。
AM . 6: 35 
広野ダム出発。(358.2m)
出発時、一組の御夫婦に会いました。彼等は美濃俣丸に向かうとのこと。短いスキーを持ってみえ聞いてみると、Bluemoris1.3mとFreetrekでした。やはりこの山域には一般的な「スキー」ではなく、ヤブ山対応のものが必要に思います。そして彼等が「ちゃたろう」さん夫妻だと分かりました。今シーズンこのエリアを歩くのにどんなに参考になったことか。礼を言い林道入口の橋で分かれました。数日前の新雪に昨日のトレイス(単独・カンジキ?)がありました。今日もステップソウルが快調です。
AM . 8 : 00 夜叉龍神社着。(500m)
鳥居が半分だけ出ています。
初めて来たので、雪がない時はどんな風になっているのか想像出来ません。鳥居に向かって正面が夜叉ヶ池山からの尾根です。今日はここから反対側の尾根に取り付き三周ヶ岳へ、できれば夜叉ヶ池山へ足を延ばし、この正面の尾根を滑り降りたいのですが・・・?
取り付は強烈な勾配なので今来た林道を少し戻り、それでもやはり強引によじ登り、なんとか小尾根にたどり着きました。そこから少しだけは良かったのですが、すぐにスキーでは立ち行かぬように。スキーを担ぎ尾根右端の雪の浅い所をツボ足で、そして半分四つん這いで登らなければなりませんでした。このエリアでは極普通のこと、スキーでなければそれほどとは思いますが、やはり消耗します。ヤブ山をする人は本当にたくましい。
AM . 9 : 00 標高約600m着。 ヤブの急登脱出。
なんと100mに1時間掛かってしまいました。 尾根が太くなっていきます。
AM . 9 : 45 標高約870m着。
キタナイ話しで恐縮ですが、大用を足した時にトイパーを入れたビニール袋を雪の谷に流し落としてしまいました。日焼け止め、目薬等一緒に入れており、ピーカンが予想される今日は辛くなります。
そして何より大災害のあった直後の山行なので、「絶対にミスをしない!」と決めていたのです。
つまらないことですが、笑い話で済むことばかりに限りません。
反省して気を引き締めました。

AM . 10 : 05 標高950m着。
東・西・南の三方向の展望が開けました。
先週はガスの中だった三国岳と夜叉ヶ池山が良く見えます。
今日は夜叉ヶ池山経由の周回コースに出来るのか?・・・。まだまだ遠くに見えました。

AM . 10 : 45 1144m街道ノ尾の頭着。
北面が開け「ちゃたろう」さん夫妻が向かった美濃俣丸も良く見えます。
目指す三周ヶ岳は真正面
ここから県境尾根をそのまま南にたどらず目の前の金ヶ丸谷源頭部に滑り込んでも良いのですが、
なにせ重い! 新雪を楽しむなんて無理! ギネス認定・世界で一番重い新雪! 
シールを貼ったままの細板では手強く、失敗するとヒザをやってしまいそうです。
少しだけ滑ってみましたが予想通りのセメント雪、ダラダラと谷底に降り立ちました。
滑りは苦しいものでしたが、金ヶ丸谷源頭部はのどかできれいな谷でした。
AM . 11 : 25 三周ヶ岳南方稜線のコル着。(約1220m)
稜線に上がると昨日のものと思われるカンジキ?のトレイスがありました。
今朝のトレイスの主と思われます。どうやら夜叉ヶ池からピストンしたようです。
頂上は目前、あと一頑張り。 頂上の大雪屁注意!
AM . 11 : 45 三周ヶ岳頂上着。(1292.0m)
美濃俣丸、大河内山、笹ヶ峰などの北面の展望。
南面の夜叉ヶ池山への稜線。 夜叉ヶ池山下の平地が龍神伝説の夜叉ヶ池。
さて、夜叉ヶ池山への稜線は予想以上に切り立っていて、昨日のトレースも凄いところに付いています。
あんな所を今から通過していく自信がありません。臆病で格好悪いのですが、夜叉ヶ池山経由周回は諦め、
登ってきた尾根を下山することにしました。もちろん、この尾根もとてもきれいな尾根です。
登りの時も下山コースに使いたいと思いました。(雪の状態次第ですが・・・)

PM . 0 : 00 下山開始。 少し風があるので早々に退却。

PM . 0 : 35 1144m街道ノ尾の頭帰着。 これ以降登り返し無し。ラーメン休憩としました。

PM . 0 : 55 下山再開。
良い尾根なのですが手に負えません。雪の状態が少しでも良ければ・・・。
安全第一を肝に銘じ、何をしに来たのか分からないくらいキックターンを繰り返しました。

PM . 1 : 55 夜叉龍神社帰着。
登りに取り付いたところよりも少し下流にある橋の所に飛び出しました。ホッとしてビール休憩。

PM . 2 : 10 林道歩きスタート。

PM . 3 : 10 広野ダム帰着。
今日は絶好の登山日和でしたが、夜叉ヶ池山経由周回は叶いませんでした。
もっとこのエリアに対応したスキーが望まれます。