この日は午前3時30分に家を出て南越前町の広野ダムを目指しました。2週間前上谷山から眺めた越美国境の笹ヶ峰をやろうと思ったのです。ダムに到着するとブルドーザーが林道閉鎖。反対側林道入口には半ゲートと通行禁止の立て看板が・・・。
しばらく考えましたが、舗装路をプラブーツで1時間歩く気がせず中止。自転車を積んで来るべきでした。だいたい奥美濃の難峰笹ヶ峰に登ろうとするのであれば、1時間のプラブーツ歩きで怯んでいるアマチャンには到底無理なのです。
もう一つの言い訳は黄砂。長浜辺りから車を運転していても体調がおかしくなってきました。今庄インターを出た時の暁の空は酷く濁っており、ダムに到着した頃には頭痛が始まりました。
残念ですが中止決定。田舎道をのんびり走り木之本へ、木之本からはR303で揖斐川町へ入りました。
難峰笹ヶ峰のプレッシャーが無くなった為か頭痛も治まり、美濃側の青空は霞んではいるものの濁ってはいません。今日の好天を逃すことはあまりに辛く、急遽貝月山に計画変更。
長々の前置き失礼しました。
実は先週貝月山にトライしています。薮山用(越美国境)スキーの試験滑降に来たのです。
スキーを新調するのは無理!
「スノーシュー代わり」にと、ジュニアスキー129cm(¥4900)に古いビンディングを取り着けました。
ファンスキーやショートスキー等もありますが、新しいシールが必要になる為不可。

AM . 8 : 15 揖斐高原スキー場出発。(約560m)
先週で営業終了したゲレンデをトボトボ歩き、スキー場トップからは品又谷沿いの林道を「ふれあいの森」へ向かいます。先週は少し降雪があり、林道ではスネ辺りまで潜りました。スキートップも潜ったままでしたがフワフワ雪で問題なし。今日はチョットしたギャップにトップが刺さり、不意に前のめりに転倒してしまいます。トップショベル部分の反りが小さいゲレンデスキーなので仕方ありません。

AM . 9 : 10 「ふれあいの森」着。(約800m)
先週は要領が分からず無駄なコース取りでしたが、今日は如才なくド真ん中を登ります。
日越峠手前はデブリや雪屁がありイヤらしいところ。今日は雪も沈み、硬い斜面も緩んでエッヂが利きます。下の写真は日越峠手前から貝月山へ続く尾根です。先週は峠迄来たのですが、状況は強烈で引き返すことになりました。尾根右には大きな段差ができ、その上にまた新雪が厚く乗っていて、少しトライしたのですがこのスキーでは歯が立ちません。尾根左のヤブに絡んで登ろうとしましたが、氷化した斜面に消耗するだけ。試験滑降のつもりだったので、アイゼンでラッセルする気力が出ません。雪の斜面を目の前に何とも情けない気持ちです。スゴスゴと逃げ帰ったのですが、少し行ったところで5人パーティーが登ってきました。ひとこと言い訳をして擦れ違いましたが、もう少し早く来てくれていれば・・・。

AM . 9 : 50 日越峠着。(約1020m)
見上げる斜面は相変わらず急勾配ですが、雪は落ち着き、緩み、
この非力なスキーでもなんとかなりそうです。
1150m付近からの頂上方面
AM . 10 : 45 貝月山頂上着。(1234.3m)
展望台の雪はスッカリ溶け落ち快適この上ありません。
360°の展望ですが、今日は黄砂が・・・。
下の写真の左端には、いつもであれば伊吹山が堂々としているのですが・・・。
右端はブンゲン方面です。

何はともあれゆっくりしましょう。今日は暗いうちから大変だった。

AM . 11 : 30 下山開始。
頂上からの北尾根にスキーと歩きのトレースがありましたが、はたしてどんなものか?
Webで下部のヤブが酷かったというレポートを読んだことがあったが・・・。
いずれにせよ、スキーは止めといた方が良さそうです。

登ってきた尾根を下りましたが快適ではありません。ただ、キックターンは軽快でした。
1150m付近でスノーシューの男性に出合いました。諸家から登ってきたようです。
どこまで車で入れたのか?かなりのアルバイトがあったのでは?

AM . 11 : 50 日越峠着。

PM . 0 : 10 ふれあいの森着。

PM . 0 : 30 揖斐高原スキー場帰着。

左の写真が今回使用したスキーです。
無印ブランド(ヒマラヤのPBか?)
ヴィンディングの取り付けでは、
テレペートの固定ビスが1本締まらず、
エポキシでごまかしました。
心材等の構造不明。
129cm スキーセンター70mm
手持ちのシールを流用。
(断腸の思いで短くカット)
やはり山での使用には非力です。
スキーセンターの厚みが薄く心配。
ショベル部分の反り返りが小さく、
また短い。ギャップのクリア能力無し。
スノーシューの代わりにもならない。
やはり、山用のスキーでなければ役に立ちません。また、後傾してスタンスが開くと、簡単にスキーが交差してしまいます。(勿論技量次第)

帰り際、隣に駐車していた2人の登山者が帰ってきました。山スキーとフリートレックです。話をすると、山スキーの方は彫刻刀で彫ったステップを見せてくれました。半月形に彫られていて、おどろくほどきれいです。カンダハーの珍しいヴィンディングが取り着けてありました。皆、色々工夫しているのだなあと感心するばかりです。