飛騨神岡山之村から天蓋山を登りました。

この山は10年以上前にテレマークでやっています。西方の山之村トンネルから稜線を辿り、頂上から南に下っている境界線尾根を登りました。
当時の写真を探したのですが見つからず残念です。

今回は山麓のキャンプ場から整備された登山道を登ります。
AM . 5 : 20 
山之村キャンプ場登山者用 P 出発。(約940m)
キャンプ場入口すぐ右手に登山者用の駐車場、
道を挟んだ向かいには「夕顔の駅」ドライブインがあり、何かと便利な登山口です。
キャンプ場の中をしばらく進むと
「天蓋山登山道2時間」の案内板があり、
登山道が始まりました。
まだ薄暗い道を進んでいきます。ジメジメした道ですが、白樺が混じり良い雰囲気です。
AM . 5 : 50 「ここから急坂標高およそ1150m」標識着。
沢から離れ尾根に取り付きます。

ここに辿り着く直前、視界の右後方に何かを見付けました。
静かにそちらを見ると、2頭の小熊(意外に大きく見えました)が立ち木の高いところに!
私に気付いていて硬くなっているように感じました。
小熊がいるということは、近くにお母さんがいるかも!!!
私は自転車の三角フレームに頭を突っ込んで天秤の様に担いでおり、
事態に備えようとすれば大きな動きになり、小熊達や母熊を刺激してしまいそうです。
後方に注意を払いながら静かに登り出しました。
(下りは熊に近付くことになり、勇気がありません)
「グッ、グゥ〜」、小さな唸り声、不器用に木を降り沢の草藪に見えなくなりました。
少しでも遠ざかりたい!立ち止まらず登ります。
「急坂カンバン」から少し登ったところで沢に向かって大声を上げ、ドレミの歌で威嚇。
トドメを刺しました。

看板「ここから急坂」からは、根っ子が張り出した嫌らしい粘土質の急勾配。
本日の核心部です。ひと息つく場もない急坂が続きました。(意外に長い)

AM . 6 : 10 看板「急坂ここまで」着。(約1300m)

AM . 6 : 35 すずめ平着。(1380m標高点南東ピーク)
急登を登り切り、やっとひと息つけます。
小広く刈り払われており、北面・東面が開けています。
ここから少し緩やかなになりました。
そしてまた短い急登があり、

AM . 7 : 10 天蓋山頂上着。(1527.3m)

360°のパノラマ。なるほど人気な筈だ。短時間で登れてこの展望!
立派な方位板に囲まれた三角点横の山頂標柱は「田部井淳子書」とあり、登山ブームを感じます。

北ノ俣と薬師、黒部五郎はヤブが邪魔。晩秋・冬であれば大丈夫でしょう。
穂高方面は雲がかかっていて残念!でも、槍ヶ岳は姿を見せてくれた。
乗鞍、そして御嶽もきれいです。白山方面は厚い雲が掛かり今日はダメ。
優しい風に吹かれながらゆっくりしました。

AM . 7 : 30 下山開始。

AM . 7 : 50 すずめ平着。

AM . 8 : 20 キャンプ場登山者用 P 帰着。
下山中、二組の男女パーティーと擦れ違いました。
久し振りに開放感のある頂上でした。熊も久し振り!