県道72号線の大多尾峠を挟んで西に捨薙山、東に寒陽気山があります。
どちらも1時間程度で登ることができ、MTBで上手く繋ごうと出かけました。
峠へは南の白川町側からアプローチしたのですが、登りに掛かると、昨年の大雨災害復旧工事のため全面通行止め。下の集落で聞くと、「たぶん今日は休み」とのこと。そのまま登って行きましたが、工事現場は何カ所もあり、また、いくつも重機が置いてあり、やはり来てはイケマセンでした。大多尾峠を越え東白川村へ下って行くと、関係車両やダンプカーがドンドン上がって来ます。今日は休工日ではなかったのです。寒陽気山は諦めなければなりません。工事期間はかなり長く、出かける時は問い合わせた方が良さそうです。東白川村側にはいくらか駐車スペースがありましたが、登山者の評判が悪くなっては責任重大。残念ですが今日は捨薙山だけになりました。
AM . 8 : 45 つちのこ公園出発。(約540m)
大多尾峠を下り降りた下親田地区に東屋・トイレ等のある休憩所があり、ここをスタート地点にしました。まだまだ車で行けますが、小さな山ですから少し時間を掛け、MTBでアプローチします。出発準備をしていると、公園周辺の清掃作業をしていた年輩の男性が声を掛けてくれました。「何処から?」、「ほう、ようこそ東白川村へ」、「捨薙山も寒陽気山も2回づつ登ったことがある。寒陽気は登り甲斐があるが、捨薙は何も見えん」、「ここからそこを登って行って・・・」色々親切に教えて貰いました。いよいよ出発しようとした時またやって来て、「頂上で食べてくれ」と、ジャムパンを差し出しました。少し言葉を交わしただけの私に、ワザワザ餞別を持って来てくれたのです。山の人はこころ厚い人が多い。
一木谷沿いの林道(舗装路)を行きます。

AM . 9 : 05 捨薙山登山口指標着。(約630m 大シデ林道ー大シデ2号林道分岐)
一木谷に架かる小さな橋を渡るとダートが始まりました。酷く荒れたところはありませんが、乗用車であれば出来るだけ早く適所に捨てた方が良いと思います。

AM . 9 : 40 捨薙山登山口着。(約830m)
ここで小休止。さっそく貰ったジャムパンをひとくちパクリ。
登山口標柱の先に青い矢印があり、石がゴロゴロして歩き辛い作業道を登って行きます。
電光形にひとしきり登ると、

AM . 9 : 55 登山道指標「捨薙山 右へ ここより山道へ入る」着。(約900m)
東白川村ー白川町境界稜線に取り付きますが、何処からか作業道が上がって来ていました。背の低い笹の中を進み、低灌木の中を登って行きます。

視界はありませんが急登はなく、笹が被っている所もありますが良い道が続きます。
上部で植林が現われ、

AM . 10 : 20 捨薙山頂上着。(983.2m)

狭い頂上で展望無し。ここで大休止ですが、腰を下ろす場所がありません。立ったままジャムパンをパクパク。東白川小全校登山記念標柱の最新のものは「平成22年4月」とあり、登山直後であれば笹刈りがきれいにされていたのでは?次の登山予定は6年後の平成28年春か?

AM . 10 : 35 下山開始。
登りに使った道の乗車率はかなり高く思われますが、小さな小学生や参考Webの諸先輩は周回コースを下っており、私もこれに従うことにしました。
相変わらず笹が被り気味ですが悪くありません。イエイエなかなか良い感じ。

AM . 10 : 45 登山道指標「下山 入口 下へ」着。(約910m)
チョットした鞍部に降り立つと下山道の指標があり、右手の小谷方向を指しています。鞍部から尾根伝いにまだ踏み跡が続いていて、Webで見る記録はこのまま先に進んでいたと思います。しかし、
せっかくの指標を無視しても・・・、ここは矢印に従いました。道は一気に不明瞭になりました。
小さな谷の源頭部を下りていくのですが、足下は絶えず崩れ、石や倒木が流れ溜まっています。
多分、平成22年全校登山で変更され、この谷を下ることにしたのでは?ただ、非常に危険です。
AM . 11 : 00 捨薙山登山口帰着。
先の谷を下っていくと直ぐに作業道に出合い、アッという間に登山口。
林道を飛ばし、

AM . 11 : 15 つちのこ公園帰着。
ちょうどジャムパンを頂いた方が作業を上がるところで、
パンのお礼を言うと、笑顔で応えてくれました。

寒陽気山は残念でしたが、小さな出会いもあり、気持ちの良い山でした。