鍋倉山は10年以上前(不明)、揖斐川町春日六合谷山地区から頂上をピストンしています。
階段が多く、あまり楽しいMTBコースではなかったと思います。
「美濃の国だより」さんが、この夏揖斐川町日坂の和佐谷〜日坂越経由で頂上をピストンされており、「ニジュウマル!」とのこと。Webを参考に出かけました。
AM . 8 : 00 揖斐川町日坂県道40和佐谷出合い道標出発。(約410m)
東海自然歩道の立派な道標から和佐谷沿いの舗装林道を漕ぎ上がります。
しばらく急登を頑張ると緩やかになりましたが、後ブレーキパッド周辺から異音が始まりました。少し手を入れたのですが効果無し。あきらめて、雪が出だしたダートを行きます。

AM . 8 : 25 536m標高点着。
枝沢に架かる橋を渡ると雪が増え、タイヤへの付着が酷くなってきました。
しばらく和佐谷沿いの良い感じの細道をたどっていたのですが、フレームの前後に出来た雪ダンゴを落とそうと立ち止まった時、チェーンがパラリと外れてしまいました。
私はロードもMTBも KMC のミッシングリンクというジョイントでチェーンを簡単に切り離せるようにしています。外的要因による脱落1回以外にトラブルはありません。
「湿雪や粘土の付着が酷い時、路面のギャップが大きく、チェーンが前後両方向への動きが多いMTBの場合稀にある結果ではないか?」(ショップ店長談)
スペアで繋ごうとしたのですがツールバッグに入っていません!
前述の「外的要因による脱落1回」の時に使っており、補充していなかったのです。
さて、どうしたものか?この先も殆ど担ぎが予想され、どうしてもペダリングが必要とは思えません。出発地点に戻るため林道を漕ぎ走るようなこともありません。アンプルピンとチェーン切りは携行しており、そもそもチェーンを繋ごうと思えばなんとか繋げるのです。
ただ、今使うのはもったいなく
、どうにもならない最後の手段に温存。(セコイ!)
サドルを一番下までさげれば、跨ったまま地面を蹴って走ることも出来ます。
快適を諦めるだけで良し!前進決定!雪を見ると元気になるのはヤマ屋の悪いクセか?

AM . 9 : 10 長者平分岐着。(約750m)
緩やかな起伏を行くようになり、楽しい下り区間も出てきました。
やっぱり止めないで良かった。木立の向こうに目指す鍋倉山が見え、時々薄日が射します。
AM . 9 : 40 日坂越着。(約730m)
道祖神のような小さな石仏がありました。この頃から急速に天候悪化。
強風で横殴りの雪になりました。まあ、少しぐらい積もっても道は明瞭。まず大丈夫。
ただ、気持は萎えそうです。膝までの雪があっても晴れてさえいれば・・・。
ひたすらガマンして、

AM . 10 : 40 鍋倉山頂上着。(1049.9m)
あまりにパッとしないので行き過ぎてしまいました。

証拠写真を撮り足早に頂上を後にし、少し先にある避難小屋に向かいました。
小屋の建つコブの下まで来たのですが、出だしで2つのトラブルがあり、雪が益々強くなっていく中でのんびりラーメンを作ったりしているのはどんなものか?
大きな失敗につながるように思えてきました。

AM . 10 : 55 下山開始。
その場でお茶を一口飲み、来た道を戻ります。

ペダリングで自転車をコントロールすることが出来ず残念ですが、やはり良い道でした。
ただ、雪を予想していたのにオーバーグラブを忘れてしまいました。大失敗!
二重にした手袋はすっかり濡れており、スピードが出ると凍傷になりそうです。
股に両手を挟み何度もこすってやりました。

途中800m付近で一組の男女登山者に出合いました。私よりも先輩の方だと思うのですが、こんなに厳しい風雪の中を登って行かれることに驚きました。私は尻尾を巻いて逃げてきたのに・・・。まあ、しっかりした道で大丈夫だと思いますが、二人の気力に感心します。「気をつけて!」お互いに声を掛け分かれました。

AM . 11 : 20 日坂越着。
ここまで来ると風雪が弱まり、気温も上がってひと息つけます。
余裕が出て来て、この鞍部から少し登った植林の中でラーメン休憩にしました。
それにしてもペダルが使えないのは残念です。本当に良い道なのです。
谷山集落からトライした時は東海自然歩道の長い階段にガッカリしたのですが、
日坂側では階段が少なく、また段差も低いように思います。

PM . 0 : 10 長者平分岐着。
長者平方向からの足跡がありました。先程の男女は、どうやらそちらから来たようです。
ここからは下りのみ。

PM . 0: 25 出発地点帰着。
荒れ模様の日にいくらかトラブルもありましたが、まずは無事下山できほっとしました。
次回があれば、是非万全の体勢で臨みたいものです。