下堀沢タイトル

今年もまた、中ノ湯をベースにしてスキーを楽しみました。中ノ湯はなぜかお気に入りの宿です。特別にどこが良いというのではないのです。たぶんこの時期の中ノ湯が山の中に隔離されたようになるからでしょう。静かで落ち着いています。しかし残念なことになかなか好天に恵まれません。今回も今夜をピークに「大荒れ」とのこと。せっかく仲間が集まるのですから程々にと願うばかりです。
焼岳については2003年2004年の記録があります。ほぼ同じ行動をしていますので、今回は簡単なメモにします。
AM.9:30 中ノ湯を出発
宿の裏手から安房峠方向へ向かいます。昨夜若干の積雪があり、先行者のトレースがありました。なんでも毎月焼岳に登っているとのこと、そつのないコース取りをしています。
AM.10:00 1630mコル着。
ここから急登となりますが、KimuTakaが意欲的な角度で登っていきます。
今日は「手かせ足かせ」から解放されたからか、かつての勢いを感じます。
AM.11:40 2030m台地着。
前記した先行者はやはりなかなかの手練れで、ちょっとしたコブを巻いていたり、2030m台地手前のコース取りにも無駄がありません。もっとも、こんなに風の強い日に独りで焼岳にトライするのですから、気力・体力ともに充実しているのでしょう。こうでなければ「雪に遊ぶ」ことはできません。
天気の悪化傾向は相変わらずで、今回私達はこの台地から下堀沢を滑ることにしました。20cm程の新雪の下にクラストした雪面がありちょっといやらしいのですが、ぐずぐずしているとスキーどころではなくなってしまいます。

猛烈! メスバチ
ところでここ数年ボーダーの遭難事故が急増しており、登山口になるスキー場などはその対策にピリピリとしています。経験・体力技術などの幼稚さ故、その結果はあまりにも悲惨です。
美しい風景やエクストリーマーの素晴らしいパフォーマンスが多くのメディアで紹介され、またそういったフィールドへのアプローチも容易になりました。ボードに魅せられた若い人達が「自分もやってみたい!」と思うのも当然です。しかしその行動はあまりに「安易で独りよがり」であると思います。突飛な言動で若い人達の注目を集めているエクストリーマーに憧れ真似をしようとしても、そんな簡単なものではありません。
猛烈! MesuBati
パウダー・オスバチ
「単独行」や「風雪のビヴァーク」で知られる加藤文太郎と松濤明も、当時の登山界では突飛な行動で注目されていたと思います。
しかし彼等は誰よりも山への畏敬の念が強く、周到な計画と人いちばいの努力鍛錬で、あの超人的な記録を生み出したのでしょう。
ヘリコプターから降りて雪上のパフォーマンスさえすればよいだけのエクストリーマーとはわけが違うのです。
かく言う私も最近では「楽をして滑りたい!」と思う傾向が強く、原点に立ち帰らなければなりません。皆さん、もう一度この二冊の本を読んでみませんか。
なかゝの新雪 skier.OsuBti
下堀沢・墨絵
悪天で視界こそ厳しいものがありましたが、今回はパウダーと迫力ある下堀沢の岩壁を楽しめ幸運でした。
墨絵のような下堀沢
PM.0:30 下堀沢出合着。
無事下堀沢を滑り降り大満足です。最後に堰堤が二つあり注意が必要です。ここから梓川を釜トン入り口が対岸に見える辺りで渡渉し、暗く長い釜トンをトボゝ歩いていきます。(注意!トンネル内の落とし物)このところの中高年者登山ブームで上高地は一年中多くの登山者で賑わうようです。この日も写真教室があったようで、釜トンの出口にはバスを待つ大勢の人が群れていました。
今宵中ノ湯に宿がとってあり、焦ることもなく中ノ湯売店で一休みです。
ペアダンス
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InoHaha・KimuTaka pair dance
この髭を見るのは久しぶりです。
むかしのKimuTakaが帰ってきたようで、またゝ大満足です。
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